福津市まちづくり.com

音楽創作の勧め


人は、胎児の頃より母親を介しストレスを感じているらしく、 このストレスは胎児の成長に留まらず、 生まれてから死ぬまで人々の心身に影響を与え続けると言われています。 メンタルヘルスの分野では、このストレスを解消する方法として、 ①五感で感じることを楽しむ、②創作や作業(好きな事をする)に没頭する、などがあると言われています。
五感とは、『視、聴、嗅、味、触』を指しますが、 私たちは意識的、無意識的に心地良い五感を選択することでストレスを発散、 回避しているようです。

まちづくり.comは文化活動に取り組むに当たり、 これらの中から『創作と聴、触覚』に繋がる音楽は、子供の頃から老人に至るまで幅広く楽しまれ、 歌う事でストレス解消にもなっていることに着目、 同好の人たちと一緒になり音楽創作活動を指導、支援することにしました。
理屈っぽく言葉を並べましたが、 自分の曲を作って歌って楽しみましょう! と言う事です。
この活動で将来音楽方面で活躍する人たち(ミュージシャン)が育てばさらにうれしいですね。
学校では教わらないものですから、家族の人たちも子供と一緒になり多彩な能力を育てましょう。

始めは自分なりに心地良い、または発散できる言葉を歌詞にした曲で良いと思います。 創作を繰り返すうちに他の人が聞いても心地良いと思える歌が出来るようになります。
また出来た歌を発表する場として、まちづくりcomは、本HP上での発表、CD作成の援助を提供、 また会場を設定した発表などが出来ればと考えています。
それでは、曲の作り方から紹介していきますね。

まずは詩を書いてみましょう。(歌詞を作る)


難しくはありません、自分なりの言葉で好きなように書けばよいのです。 横でこうすれば良い、ああすれば良いなど、口は出さない方が良いでしょう。
歌は個性です。重要なのは何を訴えるか、テーマーを持つことです。
それから詩の長さですが、コマーシャルソングなどは数十秒で終わりますね。 いきなり長い詩を書くと、曲作りに苦労し途中で投げ出す事にもなりますので、 最初は短い詩から始めた方が良いでしょう、曲作りが簡単です。

詩文(歌詞)には、直接的な言葉(EX赤い花)や想像させる言葉(EX淡い灯り)などが多用されます。
それらを用い、テーマーに沿った文面が良いでしょう。
効果音的な言葉もありです。(EXさあ、さあ、よっしゃ!、イエ~ィ、など) 気分が盛り上がりますね。

上達してくると、最初の文面で次の文面を想像させることが出来るようになり、 全体的にみると何が言いたいのか、などを聞き手に感じさせることが出来るようになります。 ここまで来ればもう立派な歌詞と言えるでしょう。

ポイントは、思いついたら書き留めて置く事です。
あ~、あの時感じた言葉は何だったのかなど、後で悩まなくて済みます。 これらの短い詩文は大事で、いくつかの詩文を寄せ集め一つの歌詞にすることも多用されます。




次は曲作りです。(歌詞に音階を付けて行く)


曲とはメロディの事で主旋律を指します。
ここから少し専門的な用語が入ってきますが、むつかしく考えることはありません。
音の高さを表す約束に音階が有りますが、ドレミファソラシドですね。
一般的に子供たちや皆様が使用する楽器(リコーダーやハーモニカ) で最初に教わるドは、ハ長調の音階で言うドだと思います。 身近にある楽器を利用してこのハ長調の音階を前述で作成した詩に音階を付けて行きましょう。

例えば、”わたしは”と言う歌詞に、”ドレミソ”でも良いし、”ドドレミ”でも構いません。 自分が心地良い、カッコイイと思える音階で良いのです。
作った歌詞をひらがなで書き、その上に音階を書いていくと簡単に整理できます。

一通り音階を書き終えたら、次に歌ってみましょう。 歌ってみると”高すぎたな” や ”低すぎたな”と言う、 自分の声の声域(高さ)がわかると思います。
この声域を俗にキー(key)と呼びますが、ハ長調の”ド”は英文字で表すと”C”で、 日本語で言う音階(ドレミファソラシド)は、英文字で表すと(C D E F G A B C)となります。
ハ長調で作った音階が自分の声域に合うのでしたら、完成した暁には、 『この曲のキーは”C”でお願いします』と、弾き手(バンド)にキーを指定することができます。

この音の高さはあまり気にする必要はありません。あとで簡単に上下に変更することが出来ますので、 構わずハ長調で作成していきましょう。


音符の長さ(拍子:ひょうし)と小節、速さ(テンポ)


音の拍子の種類を大きく分けると、全音符、二分音符、四分音符、八分音符、十六分音符などがあります。 拍子の長さは全音符を1とすると、1、1/2、1/4、1/8、1/16 の長さになります。 (記号は音符の種類を参照ください。)
さらに詳細な長さを表す方法として、音符の横に小数点(符点と呼びます)みたいなものを付け、 元音符の半分の長さを加えた長さとして表示するものもあります。
拍子の基本は、一つの歌詞に一つずつ割り振られます。

音符の種類

小節とは、一つの曲で繋がる音符を適当な長さに区切って表示したもので、 最小の区切りを小節として表しています。 楽譜でよく見かけるト音記号(🎼)の横に書かれた4/4と言う表示は、 1小節を四分音符4つの長さで区切っています、と言う事を表しています。

多くの曲はこの4/4(省略してCと書く場合もある)で作成されており、 ワルツみたいな3/4(1小節を四分音符3つの長さで区切る)ものも良く使用されます。
その他もありますが、最初は4/4で始めましょう。

4/4で区切る場合、1小節に四分音符が4つですから、四分音符を1として考えると1小節は合計4で区切られ、 その際、全音符1つは4、二部音符1つは2、四分音符1つは1、八分音符は0.5、十六分音符は0.25の長さになり、 1小節の長さの合計は4となるように区切らなければなりません。
曲の休みを表す休符も同じで、音符の長さ、休符の長さなどは小節毎に合計され4になるよう区切らなければなりません。 (その関係は記号リストを参照ください。)

次は速さ(テンポ)について解説して置きます。
速さは ♩=80 などと表示します。これは楽譜の最初の部分に表示されていますが、 この意味は、♩(四分音符)を1分間に80拍(ぱく)打つ速さを表しています。(表示は小節図参照)
この数字が少なければ曲は遅く、多いと早くなります。 一定の曲でこの拍数を多くすると曲の演奏時間は短くなり、少なくすると長くなります。

自分が作った曲の速さを決めるには、メトロノームがあると便利です。 メトロノームには速さの拍数が書かれていますから、 メトロノームを鳴らしながら歌い、自分のイメージに合った速さを選べば良いのです。 一般的には、♩=80~120が多用され、軽快な曲はこの拍数は多いものが多いですね。

小節

記号リスト

※ 初心者にはお勧めの方法
この項のまとめですが、『曲作り』の所で紹介した『歌詞の上に音階を記入して置く』 としましたが、同じ場所にこの拍子(音符)を合わせて書いておくと、 曲が完成した際に楽譜を作る作業が簡単になります。
(音階と音符の整理の仕方 参照)


曲(メロディ)を整える


音符の長さを加えて一通り曲(メロディ)が完成したとします。
そして歌ってみるとなんか変だな~、と感じるかもしれません。 その場合、小節の約束4/4は変える必要はありませんが、多くは音階に原因が有ります。 その部分の音階を変えてみましょう。

なんか歌いにくいな~、と感じた場合、今度は音符の長さに原因があると思いますので、 言葉に割り振った音符の長さを変えてみましょう。
メロディを整える際には少し時間を要しますが、これは重要な部分ですから焦らず時間をかけ行いましょう。
どんな場合でも、小節の約束4/4を守りながら変えて行かなければなりません。
自分の息が続かない場合や言葉の区切りに休符を入れてみても良いでしょう。 小節に休符を入れる場合には、その休符の長さも小節の約束4/4を守らなければなりません。

曲を整える際、一番良い方法は誰かに聞いてもらう事です。
いきなり他人にとはいかないでしょうから、家族にお願いしましょう。
この際少々の辛口は我慢しなければなりませんが、 オリジナルの曲と言うものは、誰も聞いたことが無い曲ですから どこか不自然に感じるものなのです。
その不自然さはあなたの良い個性かもしれません、気にせず前に進みましょう。



メロディを装飾(伴奏)する


これは1人で行うには難しいでしょう。ギターやピアノを弾ける方は弾き語りの際に入れることが出来ますが、 それでも楽器は1つとなり、ベースやドラムなど他の楽器を複数弾くことはできません。
そこで手助けしてくれるのが前述しました音楽ソフト(DTM、DAWソフトとも呼びます)が役に立ちます。

このソフトには音源として、ピアノ、ギター、ベース、ドラムやその他の弦楽器、シンセサイザーなども装備されており、 色々な音を同時に鳴らすことができ、メロディを多彩に装飾することが出来ます。
このソフトを利用するためにはPC(パソコン)にダウンロード(DL)が必要で、 このソフトは有料のものもありますが、初めはフリーソフト(無料ソフト)で十分です。
ただこのソフトの取り扱いには少々慣れが必要で、 この操作法はまちづくりcomでも指導することが出来ますので気軽にご相談ください。

次のサンプル曲は、これらのフリーソフトを利用し作成したもので、気軽に取り組むには十分ではないでしょうか。
またメロディを除いたものはカラオケ版となり、歌の練習には重宝します。

サンプル曲の紹介


基本的なメロディ曲を作り、伴奏楽器やドラムなど色々な加工(装飾)を加えたサンプル曲を紹介します。
サンプル曲は、全てフリーソフトを用いて作られておりweb上からダウンロードした音源も使用されています。
このソフトをダウンロードすれば、前述の作業は全てPC上で済ませることが出来るようになり、 おまけに楽譜も書いてくれます。
以前は五線紙が擦り切れる迄曲を書き直していましたが、いや~便利になりました。
歌を録音するには、マイクやAD変換機が必要ですが、これは又別のコーナーで紹介します。

カバー曲です。


この曲は耳コピーで作ったもので、完成後に楽譜を作成、子供たちに歌って頂いたものです。 耳コピーなので原曲とは異なる部分もあります。

オリジナルの曲です。


文字通り終活の思いです。

オリジナルの曲です。


大島の風車を題材にしました。

オリジナルの曲です。


風が強く小雪舞う寒い日、眠れない夜を題材にしました。


如何でしょうか、そこそこ聞ける曲になっていると思います。
メロディに付けた伴奏を含め、聞きやすい、曲が盛り上がるなど整える作業をミキシングと呼びますが、 この作業は、ある意味歌手よりも大事なもので、これを専門とするプロのミキサーが編集すれば、 メロディにもよりますが皆さんも歌手になれます。 このミキシング機能もソフトは備えていますが、使いこなすには数年はかかるでしょう。

曲作りの作業を大きく、重要性の高いものから並べますと、①作詞、②メロディ作曲、 ③ミキシング、④歌手(歌唱力)、⑤伴奏演奏者技能となるでしょう。

音楽の世界では、この①~⑤で生計を立てて居る方が多いのです。 生計を立てれるまでにはいろんな能力が必要ですが、この手法を身に付けることが出来れば、 少なくとも冒頭のストレスを解消しながら、長年にわたり音楽を楽しむことが出来るようになります。



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