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2020年度(R2年度)末から2021年度(R3年度)期初にかけ、
市長選挙もあり途絶えていた学校建設に関する情報が今年(2022年度)になり
徐々に明らかになって来ました。
その内容は、決して市民が望む方向(過密化防止、解放)とは言い難いものとなっています。
まちづくり研究会は、この途絶えていた情報を市議会報告書や総合教育会議の公文掲載と共に
市民の皆さんと共有、現在に至るまでの経緯を確認する目的でこのページを掲載しました。
皆様ご存じの通り、2021年2月(R2年度末)に行われた市長選挙は、
ある意味学校建設のあり方を問う選挙でもありました。
その争点となった竹尾緑地小中一貫校(5・4制)の撤回を唱えた原崎市長が再選され、
2021年4月(R3年度)を迎えましたが、その後コロナ対策もあってか学校建設に関する情報は皆無状態で、
2021年(R3年度)12月議会(11月24日~12月9日開催)
後に開催されたR3年度初めての第1回総合教育会議(12月15日開催)で、
小学校1校、中学校1校を新設する決定案(教育委員会、行政合意案)が公報されました。
これには市民は唖然、教育委員会も苦慮の上での決定案だとは思われるが、
市の重要インフラとなる学校建設にその経緯の情報を市民に公開せず、
市議会でも論議されずこの決定に至るとは、
教育委員会や行政はまちづくりSDGsなど全く理解せず、無視と実感させられた。
前期12月の総合教育会議にて新設校を2校として方向性を定めましたが、
早々翌年R4年1月20日の臨時議会には『新設校基本計画策定業務』と評し、
一般会計より297万の補正予算を計上、議案として諮られた。
この議案審議を付託された予算審査特別委員会は、全議員で構成する委員会に置いて
全員賛成の旨が委員長より報告され、本会により全員賛成で可決した。
※報告書作成は5月となっているが、教育委員会のHPに掲載されたのは8月2日で、
市民は初めてこの報告を知る事となる。
1月20日予算が成立、委託発注は何時されたのか不明であるが、
教育委員会は検討事項山盛りの折、報告書作成を早々3か月後の5月に作成した模様。
建設予定候補地が多数ある中、それらの調査や諸条件比較検討を重ね報告書にまとめる早さは、
結論ありきの竹尾緑地選択を思わせる。
6月議会開始直前の6月12日、5月に報告された新設校基本計画を基にR4年度第1回総合教育会議が開かれ、
十分理解し建設予定地を決定したはずの教育委員会は、総合会議の場で中学校、
小学校の建設予定地に対する質問を行っている。
建設予定地は、中学校は四角地区、小学校は4案の中から宮司2丁目、
宮司浜1丁目にまたがる農地と言う事であるが、
この場に及んでの質問はいったい誰が決めた予定地なのか市民は戸惑うばかりである。
また竹尾緑地案で論議された小中一貫校の有り方は、
このように離れた建設予定地にあって生徒の移動は難しく、
先生方の移動により可能となるのか、その論議はなされていない。
このような総合会議における報告は、
コロナの渦中にある市民には事後の議事録掲載により知らされる事となるが、
2日後に開催される6月議会(6月14日~29日)に臨む市議会議員の一般質問には
当然繁栄されないものと推測され、議会を傍聴する市民もいつもの通り蚊帳の外となった。
この決定案で置き去りにされた福間南小は、将来プールを取り壊し跡地に校舎を建設、
さらに狭くなる運動場などの対策案としては、
隣接する公園をその場にあてるなど、議会において教育部より報告されている。
物理的な検討が主で本来の教育方針に沿った検討は感じられず、
校区を主としたCSに委ねられたものとなっており、今後はソフト面からの観点での論議が望まれる。
建設予定地の合意を総合教育会議で行った2日後の6月定例議会には、
すでに予定地の土地鑑定委託料(小学校 46,145千円、中学校 47,283千円=合計 93,428千円)
が、一般会計補正予算として議案に挙げられていた。
超音速ミサイルも速いが、この処置も速い。流石の議会もこのミサイルは撃ち落とせなかったようである。
予算審査特別委員会に付託されたこの議案は、次の通り報告された。
10月現在この業務は進行中で、いつものようにすでに完了し予算化を開始、
教育委員会への説明資料作成中かもしれません。
9月議会で12月議会には予算案を提示すると明言した教育部は、もうすでに10月半ば、
本来であれば教育委員会へ打診、教育懇話会の答申を済ませ、
第2回目の総合教育会議において予算審議(現在開催は未定)、12月議会へ予算案提示と言う流れでしょうが、
市議会はこれら審議に要す経緯や正常な審議がなされたかなどの動向も把握頂き、
12月議会に臨んで頂きたい。
早く過密化解放を願うものですが、今回の事業(新学校建設)は、
市行政、議会ですら今までに経験ない最重要事業であることは間違いありません。
財政も含め、情報公開もせず小部署だけの案が適正な審議もされず進んでいくと感じる方は多く、
全く異なる観点や原点からこの事業を見つめ直し、
寄り添って進めて行く必要性があるのではないでしょうか。
以下、まちづくり研究会の顧問研究員 渡辺氏の提言を紹介します。
長文にはなりますが、原点を良く理解いただき、
これからの詳細検討に際し参考として頂ければ幸いに存じます。
8月末より開催された9月定例議会において、
情報公開が遅いや決定事項ありきの説明に終始する教育部の姿勢に対し
クレームを投げかける議員もおり、議会を傍聴した市民は事案が正常に審議されていないのではと
感じる方も多く、12月議会においては最早事業着手と思える予算の提案を行う事を行政、
教育部は明言しています。
最後に、今年12月末より始まる市議会議員選挙もあり、
正常な環境下で議案を審議出来ない状況が推測されますが、
私たち市民は、この学校建設に係る議員意見、活動に臨む姿勢を念頭に置き、
将来の財政を圧迫する要素が高い学校建設を正しく評価できる議員、
市民の意見をよく聞き、議場に反映させる議員を議会に送らなければなりません。
最早お決まりでしょうが、11月末には始まる12月議会に臨む議員の意見も参考にしましょう。
(10月15日 記)