福津市まちづくり.com
2022/2/20 記
昨年(2021年)の7月に終えた2回目のワクチン接種、
今年2022年2月の初めには3回目の接種券が届いた、7か月経過している。
筆者は70歳以上で高齢者に含まれ、国は6か月に前倒し接種すると報道されるが、
施行を任される地方自治体は戸惑うばかり、ようやく接種券の配布に至った。
■3回目接種予約に際し
1,2回ともファイザー製で集団接種を受けた筆者は、
3回目もファイザー製をと思い福津市の予約サイトを見ると、
集団接種は全てモデルナ製で、係りつけ医、市内クリニックではファイザー製が多く、
また、接種券到着後の予約が基本であるが、
1,2回目までクリニックが運営するHPサイトで直接予約が可能だったのが、
3回目にあっては市が運営するHPサイトからしか予約できないクリニックや
直接クリニックに電話予約など、相変わらずわかり辛い案内で溢れていた。
市が運営する予約サイトから市内クリニックの予約状況を見ると、すでに2月は×印で埋め尽くされ、
ならば翌月3月の予約をと思い検索すると、カレンダーは表示されるも予約は出来ない、
受付は出来ない状況となっていた。何でだろう?
これに対し土日に限り接種とする集団接種は、十分な空きがありいつでも予約できる状況で、
市民がモデルナの副反応を恐れたのか、
また国が買い過ぎて余るモデルナ製の消却を優先したのかは不明であるが、
ファイザー製の接種は制限されているように思えた。
■中和抗体検査の準備
ならばやむを得ず、モデルナに挑戦(後で後悔したが)と思い集団接種予約を完了したが、
2回接種のワクチン効果調査(抗体の保有量調査)などは行わず、
無条件で3回目の接種を勧める国や自治体の方針に納得がいかず、
健康保険適用ではないが中和抗体価(抗体価は抗体の量、抗体価)の検査を並行し進めることにした。
(保険適用無し:6,600円/回 税込み)
抗体検査は色々あるが、今回はS1-IgG(コロナSタンパクに対する中和抗体)検査で、
この抗体はワクチン接種後経過的に減少すると言われるが、2回接種後7か月経過時の保有量と
3回目接種後でどのように変化するかを確かめるものである。
一般的に高齢者(筆者は70代)は、接種しても抗体の産生は少なく、
また抗体の量(抗体価)も日が経つにつれ減少するのが早く、コロナデルタ、
オミクロンに対しリスクは高いと言われている。
またこの抗体の産生量は、個人差があるなど報じられるが、
どのような個人差なのかは明らかにされていない。
因みに筆者が思い当たる個人差は下記に示して置く。
・病歴:胃がん摘出手術2回、最終手術から4年経過、その他既往症無し。
・糖尿性:無し
・肥満度:軽い肥満(BMI 25.3,体脂肪:22% )
・習慣性飲酒:無し
・習慣性喫煙:20歳以降喫煙、70歳を超える現在も喫煙中(1日30本程度)
以上の条件下でS-IgG抗体価検査を実施。
■3回目ワクチン(モデルナ製)接種会場で
抗体検査用の採血を行った後に3回目ワクチン(モデルナ)接種を実施。
ワクチン接種に当たり、問診票に『医師への質問あり』に✔を入れて置いたが、
会場での問診の際には、アレルギーはありませんかと聞かれたが
その他は特に問いかけも無く接種に回され、
接種後の待機場で『医師への質問あり』の記載を申し出ると
会場に待機する保険医が応対に来た。
聞きたかったのは、抗体検査とその濃度単位であったが、この会場に回答できる者は居ない、
専門医に尋ねてください。の回答であった。
この回答から、ワクチンは打つがその効果には関心が無いことがわかった。
■3回目ワクチン接種後の症状(副反応の発症)
3回目モデルナ製の接種量は、1,2回と異なりその半分の0.05mgの接種で、
ファイザー製の1,2,3回目等量と異なるが、同様の効果(中和抗体の増化)があるとされている。
本当にそうなのか、それだけなのかデータはあまり公開されず、
TV報道やWebで同等の効果ありと記載される。ところがそれ以外の所に問題はあった。
1,2回目をファイザー製で接種、3回目をモデルナで接種した筆者は、以下の副反応を発症した。
以上の通り、ファイザー製とは全く異なる症状が出たのである。
ほぼ平常に戻るのに2日間を要し、
1,2回目の半分(0.05mg)のモデルナ接種量でこれほど強い副反応が出るとは、
等量の0.1mgを接種したらと考えると怖くなってしまった。
若い世代を中心に接種を控える、避ける傾向は、ここに有ると改めて理解できた。
国(厚労省)は個人差があり、軽度、中等度などと副反応をぼかして表現、報道するが、
本当は筆者の様な副反応の度合い(強さ)と経過を把握、よってモデルナ第3回目の接種量は半分量に減らし、
また幼児(5~11歳未満)の接種はモデルナを避けファイザー製に限定、
しかも12歳以上の3分の1の量にするなど、強い副反応の出現を押さえるための量制限では、
と疑ってしまうは筆者だけではあるまい。
高齢者や幼少者に感染が広がる現在、副反応の現象、確率だけではなく、
その度合い(強さ)と経過や重度の障害も有れば公表すると共に、
同等の効果があるのならば副反応の少ないファイザー製を国民に施すべきであろう。
特に頭痛、発熱、血圧の上昇は、勤務にも差支えがあり注意が必要と感じた。
厚労省が3回目接種に際し、65歳以上の方へとして公示するパンフレット(参考資料)
度重なるワクチンの接種は、この中和抗体を産生、
一定量の保持を維持するのが目的で行うのであるが、
国民・市民の皆さんは現在の自己保有量を知らない、
知らない中でワクチン接種だけを勧めら、副反応を我慢しながら、
また将来の後遺症を心配しながら乗り切っている。
国や公共団体、ウイルスなど感染の専門家の皆さんは、
この中和抗体と言うものを国民に分かり易く解説、広報すべきで、
また特定のウイルス測定方法、単位なども定め、
一様に国民が評価できる体制を整える必要がある。
その上でこの中和抗体の量(抗体価)が
どの程度の数値であれば安全(感染し難く、重症化し難い)
であるかなど示すべきで、今や感染している、していないの段階は過ぎ、今後は感染しない人、
重症化しない人、感染させない人を認識する、させる段階に来たと言える。
そしていち早く国民・市民にその重要性を理解、認識頂くためには、
色々なクーポン、得点、補助金を施すよりも抗体測定を保険適用にするなど促進すべきで、
中和抗体保有量開示で相互理解できる知識と日常生活体制の確立を行えば、
経済活動も早く回復するであろう。
下の図は、東京都医学総合研究所(公益財団法人)が下記の条件で行った測定データである。
測定対象
ファイザー社製mRNAワクチン2回接種終了後7ヶ月程度経過し、同意を得られた都立病院関係者。
都立病院関係者から検体(血清)の提供を受け、
主に20才代から70才代までの1,139人の検体を用いた。
測定方法
測定は新型コロナウイルスの表面蛋白質であるスパイク蛋白質(S1)に結合する抗体と
ウイルスの感染を防ぐ効果の有る中和抗体について、
精密測定系(化学発光免疫測定系:CLIA等)を用いて実施。
※単位の解説
・n= 検体数(人)
・AU= Arbitrary Unit(任意の単位)
このAU/mLは、(化学発光免疫測定系:CLIA等)を用いて測定した数値を示しており、
まだ測定法は統一されて無く、測定法により評価基準もU/mLやIU/mLで異なっている。
筆者に該当する高齢者(60~70代)では、100AU/mL以下が多く占められており、
全体の平均(アベレージAve)では、Ave=55.8AU/mLであったことがわかる。
また陽性(Positive)基準は、10AU/mLとされており、それ以下は陰性として評価している。
しかしこれらの数値は、残念ながら感染しない、重症化しないなどの基準、評価は現在では無く、
濃度は高い方が良いのだろうと思えるが、自己測定で得た数値は、
7か月後には同年代と比べどの位置にあるかを推測できるものとなっている。
近い将来研究が進み、感染しない、させない基準、評価値は示されると思われ、
私たちは現在の自己保有抗体価を知ることにより、
第3回目のワクチン効果や今後の追加接種を受ける判断基準にするなど、
将来に向け個々の状態を把握して置く必要があるでしょう。
筆者が3回目ワクチン接種前に測定した中和抗体価を下記に示す。
この値(89.5 AU/mL)は、前表同年代(60~70代)や全体の平均(Ave=55.8AU/mL)
からすると高い数値にあると言える。
第3回目の接種を2月19日に受けたので、統計上その効果が出るのは2週間後とされており、
現在測定(採血)の予約を行い待機中である。
カクテル接種(1,2回はファイザー製、3回目はモデルナ製)は効果が高いと俗評があるが、
その測定結果が出ればこのページにて追記し掲載する予定である。
3回目ワクチン接種後に測定した中和抗体価を下記に示す。
またこの検査に用いた分析法を送付頂いたので、併せて下記に記載する。
接種後の採血は3月9日で、3回目接種(2月19日)からすると18日後であった。
抗体価は、接種後から徐々に増え、ピークは2週間後と言われているので、
それに類似した日を設定し検査を行った。
その結果、抗体価は7,793 AU/mlを示し、
接種前のそれと比較すると約87倍の結果を得た。
これは、一般的な接種前と後の値32~90倍(国際医療福祉大学データ)
と比較すると、筆者は70歳以上なので類似した。
国際医療福祉大学のデータは下記に示す。
これらの検査により得られた数値は、どの程度であれば感染しないなどの評価は無く、
いずれ検査法を定め、得られる結果により目安程度の評価は出されるであろうが、
ワクチンと言う性質上体内反応変化は個人差が大きく、評価は難しいと考えられる。
筆者は、これは個人特有のデータと認識し、
4000 AU/ml以上であれば重症化は避けれると言う俗説を目安に、
第4回目の接種を受ける基準として引用することにした。
国や県、地方団体は、やみくもにワクチン接種を促すのでは無く、
国民、市民の抗体価把握に努め、接種に適正な時期を見極め、指導することで、
ワクチン接種に係るワクチンの確保、輸送、
接種に携わる人件費などの省力化を計り、
『感染しない、重症化しない、感染させない』状況をいち早く制度化することである。