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市民の声(二元代表制)

福津市の行政と議会




市民の声を行政に反映する二元代表制


私たち市民は、自ら行うことの他に市民集団として暮らすルール、 集めたお金(税金)の使い方などの提議や検討を 行政や市議会に委ねています。それらを行う人たちは、 4年毎に行われる市長選挙や市議会選挙によって選ばれた人たち(二元代表者・二頭代表者)であって、 私たち市民に成り代わり市議会と言う場で検討、決定がなされています。
しかし私たち市民は、新たな事案をその場に届けると共に、 検討されている内容(議案)は、私たちの望みに沿ったものかなどを監視(議会傍聴)しなければなりません。
私たち市民の身の回りで発生する新たな事案や意見を届ける方法は、行政は意見書やパブリックコメントなど、 市議会は請願、陳情書など、市民の意見を請う窓口を開設しています。 身の回りで起こる問題の他に、将来に向けての要望、意見はさらに重要なものですが、 現在行政や議会で検討されている検討事案情報は、市民には事前入手困難で、 年4回開かれる市議会傍聴の際には、すでに結論を得た事後情報公開の場となっているのが現状です。
この情報を早く知り、市民の立場で意見を届けることにより、二元代表制は生かされます。 まちづくり研究会は、これら情報をいち早く公開することも行政、市議会の仕事と考えています。

市長や市議会は、二元代表制の元で『市民の、市民による、市民のための代表者』 であることを忘れないで頂きたい。



行政、市議会の組織とその業務

地方自治体(福津市)は、上図、前述の通り二元代表制を取っており、 これは、行政権を担う市長と議決権を担う議会(市議会議員)とに大別し構成されます。
行政の代表者である市長には、その業務を支える行政職員(市役所職員)の他、 小学校校区単位で組織された郷づくり推進協議会が存在します。 この推進協議会は、皆さんご存じの通り 地域自治を目的として行政業務の一部を委託された地域事業体です。
さらに推進協議会は、その地域にある自治会を下部組織として自主運営していますが、 各地域自治会の会則(規約)は異なり、またその会則には推進協議会との関係は明記されておらず、 その組織は不明確でこのページでは紹介できません。 新しく移り住んだ市民は、この地域行政組織をどのように理解しているのでしょうか。 地域行政を指導する行政や議会には、自治会に属していない市民も居ることを理解の上、 平等なる行政の施行をお願いしたい。

片や市議会は行政から独立した機関であることは勿論のこと、 下部には事務業務を司る議会事務局なる組織を持ち運営されています。
市議会には、議員で構成される総務文教、市民福祉、建設環境なる常任委員会と 議会運営委員会、議会広報調査特別委員会などがありますが、 市議会議員の責務、活動や委員会業務を記載する俗称『市議会基本条例』は当市には存在せず、 残念ですが、市議会議員の業務は市民の皆さんに紹介できません。 まちづくり研究会は、自分たちの職務性を市民に示し、 自ら戒めるこの市議会基本条例の制定を議会改革で一番にやって頂きたいと望んでいます。

その他、二元代表制とは異なりますが、市長を首長とした行政から独立した組織に 行政委員会である教育委員会があります。
委員の数は原則5名で任期は4年、委員は市長が議会の同意を得て任命します。 また教育委員会は委員の中から選出した教育長を任命、教育長は教育委員会事務を統括して業務の執行に携わり、 福津市では教育部と呼ばれていますが、この事務局で子供たちのための教育行政が施行されています。
教育委員会では、教育懇話会、教育委員会会議などが行われており、そこで協議された教育行政は、 最終的に市長を交えた総合教育会議を経て施行されています。



二元代表制で注意願いたいこと

私たち市民は、選挙において二元代表者(市長と議員)を私たちの代理者として行政と議会に送り出しています。 代理者は4年に1度、行って来た業務の良否を選挙と言う形で市民に問われます。 二元代表者は、私たちの夢と希望を汲み、政策、改革と言う理念を掲げ業務に携わりますが、 しかしその業務のほとんどは、長年にわたり行政業務の施行に携わった市役所職員が行い、 素案上申をもって最終権限者である市長の判断、決定を伺い、施行しています。
最も重要なことは、この行政素案に私たち市民の望むことや私たちが支持する政策、 改革を鑑み、検討して上申されているかと言うことです。 市役所職員や教育委員は私たちが選んだ人ではありませんが、 私たち市民は、長年行ってきた行政方針を変えたくて二元代表者に託し送り出しました。 そのような思いを行政素案作成、検討に携わる職員は、理解して頂いているのでしょうか。

行政管理者や職員、議会は、いつも自分に問いかけて頂きたい、 自分たちの器の中や都合だけで物事を考えてはいないか、 この輪の中に市民は存在するのか、市民は、成し遂げたい希望と託した夢の実現へ向け、 日々努力と節約を繰り返し生活しています。