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市長選挙を終えて


市長選挙を終えて


2025年2月8日福津市長選挙運動の最終日を迎えました。
この市長選挙に立候補された候補の皆さん、寒い中お疲れさまでした、 と一市民として感謝申し上げたいと思います。
どのような形であっても、候補者の皆さんは将来の福津市のため、それぞれ良いと思える政策を訴え、 北風と雪の舞う寒い7日間を活動し本日を迎えました。

今回の選挙は5人の候補者により行われ、政策も多種多様に渡り市民の関心度も高く、 2005年3月6日の初代市長選挙以来の投票率が期待されます。
初代市長選挙は、合併前の福間町長であった池浦順文(61歳)、津屋崎町長の阿部弘樹(43歳)、 そして全くの新人の江上隆行(55歳)の3候補で行われました。 新しい市政を迎えた初めての市長選挙で、両町長を相手に新人が挑む選挙となり大いに盛り上がりましたが、 これと言った政見の争いは無く、町政を市政に例えた政策であったように思います。
当時の投票率と獲得票は下記となっています。

 ・池浦順文(12,939票)
 ・阿部弘樹( 9,589票)
 ・江上隆行( 3,875票)
  有権者数 45,297
  投票率  58.7%

今回の選挙は、新人2名が元市職員と前市議会議員と一緒になり、現職市長に挑む形になりました。
昨今の選挙運動は、2005年初代市長選挙時のアナログ的な選挙とは異なり、Webを利用した選挙運動が多く見られ、 今回の候補の中にはWebを利用する方法も知らない方も居た様子で、時代の移り変わりを感じさせられます。

選挙運動ではありませんが面白かったのは、候補者ではない現職の市議会議員が候補者と予想される方を招き、 その候補者とはどんな人、的な候補者を紹介するWebなどが見られたところです。 残念なのは、紹介されたのは候補者の全員では無かった事、候補者に対し異なる質問がなされ、 同じ質問で政策の違いを問う公開討論会様式とは異った様式となっているなど、 この紹介は、特定の候補者に対する単なる選挙運動紹介と思えてしまった。

よく似た政治家紹介Web放映で、福岡県内在住の一般市民が放映するセンキョタイムズと言うYouTubeWebがありますが、 政治家を招き、市民目線で言葉を選ばず浴びせる質問は新鮮で、政治家からの生の回答は市民・県民の参考となり、 福津市在住者の若い世代の市民が同様な招待と紹介、質問を行えば、 市政の情報や運営状況も早く公開でき、市民も楽しく生の行政を理解できるようになるでしょう。
また福津市には移動市長室と言う制度もあり、行政従事者の意見を聞くにはこの制度を利用する方法もあります。
少々話が逸れましたが、明日の投票と投票率、そして結果が楽しみですね。

選挙結果


選挙結果は下記の表に示しますが、結果的に過去最悪の投票率となってしまいました。
告示後の選挙運動期間、投票日を含め、北風と雪が舞う悪天候が続きましたが、 これらが投票率を下げる原因だったのでしょうか?

福津市の住民は、R6年12月31日で69,186人、世帯数は30,539世帯となっています。 この内投票当日の有権者数は54,543人、選挙人名簿では55,157人、選挙人名簿と有権者数の差額は614人です。
選挙人名簿登録者数は、告示日の前日2月1日に名簿に記載されている人数で、 有権者数は、投票日当日にこの選挙で投票できる人数を指しており、この差は名簿からの失権者、 市外への転出者、死亡者を指すらしいのですが、614人は多いですね。



投票率は43.88%、投票者数23,936人(無効票を含む)でした。 残念ですね、市長選挙では過去最悪の投票率となってしまいました。 向こう4年間の行政を任せる市長を選ぶに当たり、有権者の半数以上が無関心と言う事でしょうか。
昨今の選挙では良く見られる傾向ではありますが、自分たちに今すぐ直接影響のある事件ではない、 政治には無関心、どうせ変わらないの諦めの心境、など色々な動機はあると思いますが、 そのような無関心、諦めの精神が子供たちに与える影響は多大で、 私たち先人者は、身の回りに起こる些細な事案から、将来を担う子供たちと一緒になって考え、 行動に移す、など実践してほしいとまち.comは切に願います。

また今回の選挙を別の観点から推測しますと、候補者の政策に賛同、 将来の市政をそれに沿い進めてほしいと願う市民が投票、その中で多数となった候補者が当選者となります。
他の候補者と政策が同じ又は類似していれば良いのですが、全く異なった場合、 異なった政策は履行されないことになるでしょう。 結果的に他の候補を選んだ有権者の要望は、置き去られてしまいます。
そのような事も起こり得るとして、立候補者が訴える政策を他の候補と事前に比較しながら、 決められたことは協力する事も市民の務めとして、市政が後戻りしない様理解して置く事も必要です。
今回の選挙で当選者が獲得した票数は住民数の1/10、 当選者はまだ市政に対する要望を聞いていない有権者が多数居ることを踏まえ、 市民が納得する市政を選択、進めて頂きたいものです。

新しく市長になられた方へ


二元代表制で選ばれる方たちは、4年に一度政策を振り返り、また新しい政策に取り組まなければなりません。
再当選すれば、今までの政策は引き続き行政に生かすことが出来ますが、そうでない場合、 新しい指導者(首長)の下で働く市職員の皆さんは、新政策を理解すると共に、 前任者と方針が同じであれば良いのですが、異なった場合は、業務に対する修正を強いられ、 事によっては今まで行ってきた4年間の業務が無駄になるケースもあるでしょう。

今回の市長選候補者の中には、行政は初めての方もいます。
多数決で選ばれた市長ですから、訴えてきた政策は実行しなければなりませんが、 先に述べた通り政策が異なった場合は、今までやって来た市職員には経緯をよく聞き、 方針の異なる部分は丁寧な説明を以て改め、 これからの行政に無駄が生じない運営をお願いします。

無駄が生じない行政の運営とは後戻りが少ない行政と言えるでしょう。
後戻りのない行政の施行とは、施行の前に市民に情報を公開、 そしてその是非を問う際には、今までのような決められた形式に答えるパブリックコメントでは無く、 市民の生の声を聴き、行政に反映すると言う事です。
何も市長が出かける必要もなく、市民が中心と言うマニュフェストを心得た市職員であればだれでも可能で、 これら職員のやる気と力を信頼し十分活用することです。
そのような市民目線で行うことが出来ない市職員が増えると行政は停滞、後戻りします。

新市長の大きな仕事は、重要な行政を正しく迅速に進めることは基より、常日頃から市職員のやる気、 マニュフェストへの指導にあると言えるでしょう。
業務規定を守れる職員は多くいますが、市民の為に働いているという市職員が育つと、 二元代表者は、将来の街や市政を描き、楽しく論じ合うことが出来るようになるでしょう。

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