福津市まちづくり.com
2005年1月、旧福間町、津屋崎町の合併で福津市が誕生、合わせて市政が誕生し早20年が経ちました。
当時誕生した子たちも二十歳となり成人式に参列、
選挙権は18才から経験されたと思いますが晴れて大人に仲間入り、
自己責任を伴って夢と希望を叶えるべく、自由な活動が可能な年となりました。
片や新しく市政を携わり20年を迎えた歴代福津市の二元代表者たち(市長や市議会議員)による行政の運営と監査は如何だったでしょうか。
奇しくも今年は市長選挙(6代目市長)の年、
前回2021年の市長選挙では、政策の争点となった学校建設でありますが、
2年前の市議会選挙でも同争点や行政批判は論じられ、
市民の夢と要望を叶えるべく新市長、市議会議員が誕生しましたが、
4年を経て新しい年令和7年を迎え、また市長を選ぶ年がやって来ました。
選挙運動ネット広告や情報開示が許された2013年以降、
ネット上には選挙運動などに関わる情報が溢れる事となりました。
これらによると、今回福津市市長選挙に立候補を表明された方は以下のようになっています。
・1 原崎智仁 54歳(現福津市市長)
・2 とね しおり -歳(女性候補者)
・3 福井たかお 37歳(現市議会議員)
・4 小田ゆきのぶ 62歳(元市職員、前回も市長選に立候補)
・5 古賀重信 94歳
この内、Webを利用し積極的に選挙運動用広告を展開している3と4の候補者ですが、
YouTubeなど動画を閲覧していると頻繁に表示されます。
これらは、本人が広告を依頼、現在のネット広告ではAIが併用されており、
福津市内でアカウントを登録したユーザーが動画Webを閲覧すると
AIが自動的にこの選挙広告を表示する仕組みになっていますので、驚く方も多くいるでしょう。
便利ではありますが、毎回表示されると閲覧者からは歓迎されないでしょう。
選挙が始まれば候補者の皆さんは、私が当選したらこう言う事項を実行します、
などと街頭や集会で演説、また政策の公約を記したパンフレットを示し後援会入会を募り有権者に投票を促します。
それらに対し選挙にあまり関心のない有権者は、A4数枚に書かれたパンフレット、
激しく行き交う選挙カーからの候補者名の連呼、
Webで明るく語り掛ける動画、各所に貼られた選挙ポスター、
これらに促され候補者を選択、投票に参加する方はまだしも多くは無投票となりがちです。
歴代の投票率は下記となっています。
2005年1月 初代市長選挙 池浦順文 58.7%
2009年1月 2代目市長選挙 小山達夫 56.7%
2013年1月 3代目市長選挙 小山達夫 44.7%
2017年1月 4代目市長選挙 原崎智仁 46.3%
2021年2月 5代目市長選挙 原崎智仁 50.5%
やはり2005年の初代市長への関心度は高かったようで、58%を超える投票率になっています。
2013年の市長選挙では、民間団体の主催により市長選挙候補者立ち合いによる公開討論会などが新しい試みとして実施されました。
このような討論会は非常に分かり易く維持してほしかったのですが、
残念ながら投票率の向上には繋がらず、討論会の主旨の広報は伝わらなかったのか、
その後の開催は見られません。
私たちは、市長として選ばれた方に向こう4年間の行政を委ねなければなりません。
ここでは候補者の主張・掲げる政策は記載しませんが、有権者の皆さん、
候補者の意見をよく聞き、まずは選挙に参加しましょう。
学校建設も当初は2024年に小中一貫校として開校を目指した計画でありますが、
学校建設に反対する市民はいない中、未だ実現に至らず、二転三転する計画に論議は耐えません。
行政が提案する学校建設の手法について、昨年市議会は賛成多数で可決、盛り土などが施行されてきましたが、
この建設が時折停滞し進まない理由はどこにあるのでしょうか?
建設予定地付近は低地帯で異常降雨時には浸水の恐れがあり、
学校建設予定地として相応しくないなどの広報をよく耳にしますが、福間南小も低地帯にあり、
同様に浸水の可能性はあるとしてハザードマップに色分けされています。
同地区一帯は、URによる開発工事が開始されるH19年以前には大規模な浸水災害が発生しました。
当時一帯は水田で、滞水地としての機能を有しており、他地区への影響は見られなかったと記憶しますが、
福間南小は現在もその中に位置しています。
現在小学生が通っている学校ですが、過密校では論議されますが、浸水による危険性は論議されません。
物事の施策に当たる際、市行政では事前に正しい検討とその情報の公開を行い、
市議会では行政と異なる観点で検討や監査を経て進めるなど、
市民は、公平の基、普通で当たり前の行政と監査を二元代表者に強く望むものであります。
有権者の皆さんがどの候補者を選ぶかは、今起こっている問題や将来に向けての施策に関心を持つことが一番で、
そして候補者が訴える解決法や将来への政策に納得がいけば、その候補者を選べば良いと思います。
非常に簡単な事ですが、難しいのは問題点や候補者が唱える政策は、今この市に必要で相応しい政策かと言う事です。
例えば、環境にやさしいカーボンニュートラルを目指す、などの政策マニュフェストは一般的で、反対も無く、
間違いのない政策だとは思いますが、今福津市が排出しているカーボンはどの位で、日本の許容排出量からして、
何をどの位削減するかなどの施策が無い政策は政策とは言えません。
このような軽く当り障りのない政策をマニュフェストに記載する政治家は多いのです。
これらを確かめる方法としては、市議会過去Web録画などで現行政が行っている問題点への取り組み、将来への施策、
それらに対する市議会議員の一般質問など監査状況を視聴する、などの方法があります。
これは選挙パンフレットやWebでは計り知り得ない現状を自己判断するに当たり一番良い方法でありますが、
少々Web閲覧(市議会ホームページで閲覧可能)など時間を要するのが難点となります。
Webを利用したプロパガンダ情報(政治的洗脳誘導情報)や一般的な政策ばかりで具体策を唱えない候補者も多い昨今ですが、
やはり街頭演説や集会に参加、
そこで生の声で語る政策を聞き、信念をもってやり抜く候補者であるか、を計り知るのが良い方法だと言えます。
候補者の中には、涙ながらに行政に対する想いを訴える方もおり、これには想いが伝わり心を打たれます。
片やWebで一般的な政策だけを唱える候補者も居ますが、どちらも市長候補なのですが選ぶのは私たち市民です。
投票から向こう4年間、当選した市長には行政や市職員の育成などの指導も委ねなければなりません。
来たる2月9日は、市民の皆さんが望む行政を信念をもって行える指導者(市長)を選びに行きましょう。
これは有権者の義務とお考え頂き、投票への行動をよろしくお願い申し上げます。